福岡市のアロマサロン「かすみ屋」の日記。お手軽なアロマレシピや香りにまつわるお話をお届けします。
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2024/11/23/Saturday
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6月のレシピ/ローズ
2009/06/10/Wednesday
6月のレシピ/ローズ
ながらくのお休みをいただきありがとうございました。お客様にはご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
ようやくのことで平常営業を再開しております。正直何から手をつけていいのか茫然自失の状態ではありますが、新しいことも色々はじめて行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
遅くなってしまいましたが6月のレシピです。例年ならば梅雨のジメジメ対策…、などをやるんでしょうが、いまだ脳内はグラースのバラ祭りの只中というわたくしですから今月のレシピはバラ以外考えられないのです。お付き合いいただけると嬉しく思います。
摘み取られて麻袋に入れられたバラ(Rosa centifolia)。これから工場に運ばれ精油が採取されます。
ローズ Rosa centifolia / Rosa damascena バラ科
※他にも精油を採るバラはいくつかあるようですが、代表的なのはcentifoliaとdamascenaです
●蒸留部位:花
●蒸留方法:水蒸気蒸留、溶剤抽出
●主な産地:ブルガリア、トルコ、イラン
ローズの場合、水蒸気蒸留法のもの(ローズオットーという商品名がついていたらこちら)と溶剤抽出(ローズ・アブソリュート、ローズ・ド・メイなどと呼ばれています)のものの2種類あります。
アロマテラピーで使用するのは水蒸気蒸留のものが多く、溶剤抽出のものは嫌われる傾向にあります(私は好きなので使いますが)。
昔からなんとなく、Rosa damascenaは水蒸気蒸留で、Rosa centifoliaは溶剤抽出法で精油を採取すると区別されてきたように思いますが、現在はその限りでもなくなっているようです。溶剤抽出されたRosa damascenaも見かけたことがありますし、これまで訪ねたピエモンテやグラースの精油工場ではRosa centifoliaを水蒸気蒸留することもあるようです。ただ精油を抽出するまでには至らず、芳香蒸留水の採取が主な目的のようですが(Rosa centifoliaは精油の収率がdamascenaほど良くないようですね)。
ローズに限らず溶剤抽出法で採取されるアブソリュートはたくさんありますが、それらを精油と認めず人体に塗布するものに一切使用しない、というセラピストさんもいらっしゃいます。なんでそこまで嫌われるかといいますと、溶剤抽出法ではヘキサンという薬剤を用いて精油を取り出します。その後アルコールでの処理によりヘキサンが除去されるのですが、それでも精油内に微量残留する可能性があり、それが人体に害を及ぼすかもしれない、というのが理由です。しかしこのことに関しては「そんなに心配するほどの量じゃない」という声も多いです。精油メーカーからもそういう回答を貰ったことがありますし、先日のセミナーでも「昔ならいざ知らず、最近の工場は残留させるようなヘマするとこはない」というお話を聞きました。なので大量に常用するようなことでもない限り個人的には大丈夫ではないかと思っています。
さて、精油の採取法が異なると香りが大きく異なります。当然内容成分にも違いが出ます。
それぞれの主要成分は下記の通り。ローズの香りは大変複雑なので両方とも微量成分が沢山あるのですが、ややこしいのでここでは割愛。
●主要有効成分:
◇水蒸気蒸留法で採取されたもの◇
モノテルペンアルコール類
シトロネロール30~60%
ゲラニオール10~20%
ネロール2~10%
◇溶剤抽出法で採取されたもの(アブソリュート)◇
モノテルペンアルコール類
フェニールエチルアルコール 50~60%
シトロネロール 10~15%
アブソリュートに沢山含まれている「フェニールエチルアルコール」が1つの鍵です。この成分は咲いている薔薇の香りに近い香りがします
水蒸気蒸留のローズはトーンが高くフレッシュな香りなのに対し、アブソリュートが甘くまろやかで「より薔薇らしい」香りであるのはフェニールエチルアルコールによるものです。
ではレシピです。
●化粧水
用意するもの:トータルで20ml、精油は1滴を0.05mlと計算して全体の1%の量です。
無水エタノール 2ml
グリセリン 2ml
精製水 16ml
精油 4滴
作り方:無水エタノールに精油を加えてよく混ぜ、グリセリン、精製水の順に加えてさらによく混ぜる。
ガラスの遮光壜で保存、なるべく早く使いきる。
レモン 1滴
ローズ 1滴
パルマローザ 2滴
疲れた肌用。
※レモン精油には光毒性(つけたまま日光に当たるとシミになる作用)があるため、夜のお手入れに使用する。
●アロマバス
精油以外に用意するもの、手順はこちらから
http://kasumiya.blog.shinobi.jp/Entry/29/
ベルガモット 2滴
ローズ 1滴
サンダルウッド 1滴
トリートメントオイルにしても良いブレンド。サンダルウッドの代わりに乳香(フランキンセンス)でも。
※ベルガモット精油には光毒性(つけたまま日光に当たるとシミになる作用)があるため、夜の入浴のみに使用する。
●練香水
精油以外に用意するもの、手順はこちらから
http://kasumiya.blog.shinobi.jp/Entry/149/
オレンジ 3滴
ローズ 1滴
カモミール・ローマン 2滴
●励みになっています。よかったらクリックお願いします。
(もしできることなら1日1回。どこまでもあつかましい)
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ながらくのお休みをいただきありがとうございました。お客様にはご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
ようやくのことで平常営業を再開しております。正直何から手をつけていいのか茫然自失の状態ではありますが、新しいことも色々はじめて行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
遅くなってしまいましたが6月のレシピです。例年ならば梅雨のジメジメ対策…、などをやるんでしょうが、いまだ脳内はグラースのバラ祭りの只中というわたくしですから今月のレシピはバラ以外考えられないのです。お付き合いいただけると嬉しく思います。
摘み取られて麻袋に入れられたバラ(Rosa centifolia)。これから工場に運ばれ精油が採取されます。
ローズ Rosa centifolia / Rosa damascena バラ科
※他にも精油を採るバラはいくつかあるようですが、代表的なのはcentifoliaとdamascenaです
●蒸留部位:花
●蒸留方法:水蒸気蒸留、溶剤抽出
●主な産地:ブルガリア、トルコ、イラン
ローズの場合、水蒸気蒸留法のもの(ローズオットーという商品名がついていたらこちら)と溶剤抽出(ローズ・アブソリュート、ローズ・ド・メイなどと呼ばれています)のものの2種類あります。
アロマテラピーで使用するのは水蒸気蒸留のものが多く、溶剤抽出のものは嫌われる傾向にあります(私は好きなので使いますが)。
昔からなんとなく、Rosa damascenaは水蒸気蒸留で、Rosa centifoliaは溶剤抽出法で精油を採取すると区別されてきたように思いますが、現在はその限りでもなくなっているようです。溶剤抽出されたRosa damascenaも見かけたことがありますし、これまで訪ねたピエモンテやグラースの精油工場ではRosa centifoliaを水蒸気蒸留することもあるようです。ただ精油を抽出するまでには至らず、芳香蒸留水の採取が主な目的のようですが(Rosa centifoliaは精油の収率がdamascenaほど良くないようですね)。
ローズに限らず溶剤抽出法で採取されるアブソリュートはたくさんありますが、それらを精油と認めず人体に塗布するものに一切使用しない、というセラピストさんもいらっしゃいます。なんでそこまで嫌われるかといいますと、溶剤抽出法ではヘキサンという薬剤を用いて精油を取り出します。その後アルコールでの処理によりヘキサンが除去されるのですが、それでも精油内に微量残留する可能性があり、それが人体に害を及ぼすかもしれない、というのが理由です。しかしこのことに関しては「そんなに心配するほどの量じゃない」という声も多いです。精油メーカーからもそういう回答を貰ったことがありますし、先日のセミナーでも「昔ならいざ知らず、最近の工場は残留させるようなヘマするとこはない」というお話を聞きました。なので大量に常用するようなことでもない限り個人的には大丈夫ではないかと思っています。
さて、精油の採取法が異なると香りが大きく異なります。当然内容成分にも違いが出ます。
それぞれの主要成分は下記の通り。ローズの香りは大変複雑なので両方とも微量成分が沢山あるのですが、ややこしいのでここでは割愛。
●主要有効成分:
◇水蒸気蒸留法で採取されたもの◇
モノテルペンアルコール類
シトロネロール30~60%
ゲラニオール10~20%
ネロール2~10%
◇溶剤抽出法で採取されたもの(アブソリュート)◇
モノテルペンアルコール類
フェニールエチルアルコール 50~60%
シトロネロール 10~15%
アブソリュートに沢山含まれている「フェニールエチルアルコール」が1つの鍵です。この成分は咲いている薔薇の香りに近い香りがします
水蒸気蒸留のローズはトーンが高くフレッシュな香りなのに対し、アブソリュートが甘くまろやかで「より薔薇らしい」香りであるのはフェニールエチルアルコールによるものです。
ではレシピです。
●化粧水
用意するもの:トータルで20ml、精油は1滴を0.05mlと計算して全体の1%の量です。
無水エタノール 2ml
グリセリン 2ml
精製水 16ml
精油 4滴
作り方:無水エタノールに精油を加えてよく混ぜ、グリセリン、精製水の順に加えてさらによく混ぜる。
ガラスの遮光壜で保存、なるべく早く使いきる。
レモン 1滴
ローズ 1滴
パルマローザ 2滴
疲れた肌用。
※レモン精油には光毒性(つけたまま日光に当たるとシミになる作用)があるため、夜のお手入れに使用する。
●アロマバス
精油以外に用意するもの、手順はこちらから
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ベルガモット 2滴
ローズ 1滴
サンダルウッド 1滴
トリートメントオイルにしても良いブレンド。サンダルウッドの代わりに乳香(フランキンセンス)でも。
※ベルガモット精油には光毒性(つけたまま日光に当たるとシミになる作用)があるため、夜の入浴のみに使用する。
●練香水
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