福岡市のアロマサロン「かすみ屋」の日記。お手軽なアロマレシピや香りにまつわるお話をお届けします。
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2024/11/21/Thursday
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ひさつね精油さん蒸留見学レポートpart2.
2012/06/13/Wednesday
前の記事の続きです。
全員車に乗せていただき、久恒森林さんの山林へ向かいます。
蒸留所に勤務されているスタッフの皆さんも一緒です。基本的に女性は山での仕事はしないので、山林にいらっしゃるのはこれが初めてだとか。
実はこの見学をお願いした時から、できれば山林が見られたら嬉しいなあとずっと思っていました。原料となるのがどんな植物で、どこでどのように生育しているのか、というのは大変興味深くまた大事なことです。可能な限り自分の目で確かめておくべきと私は考えています。
ですがスギやヒノキの場合は山林ですし、蒸留所とは離れているだろうから難しいかな?いつか機会があったらお願いしてみようかなと考えておりましたら今回の見学でお連れいただけることになり、とても貴重で嬉しい機会でした。改めて御礼を申し上げます。
見上げるような高さのスギ、ヒノキがそびえる山。どこかのアトラクションと勘違いしそうなくらい急な坂道(しかも午前中の雨でぬかるみ)を四駆でガシガシと進む、ワイルドなドライブです。登山道ではありませんので道は最低限の整備ですし、もちろん関係者以外入れません。
気をつけていると、あたりになんともいえない良い香りがじんわりと漂っているのがわかります。むせかえるような、というわけではなくどことなく穏やかに香っている感じです。樹木そのものの香りとは少し違うので、こういうのがフィトンチッド(微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する揮発性の化学物質)と呼ばれるものではないかと思います。
こういうトレイラー(と言うんでしょうか)で木材を運ぶのだそうです。近くで見ると大迫力。
山に生えているのはスギ、ヒノキだけではありません。様々な植物が自生しています。
先の記事で書きましたクロモジやヤブニッケイなどは栽培しているものではなく完全に野生のもの。だから収穫を予想することができません。「たまたまある程度の量が見つかったら」蒸留ということになるわけです。間伐材として安定供給(?)のスギやヒノキとはそこが違うのでなかなか手に入らないのも無理ないわけですね。
これはクロモジの葉。枝を折ると爽やかな甘い香りです。
この香りのお陰で昔から楊枝や箸に使われてきたのだそうですね。お茶席などで和菓子に添えられているあの黒っぽい楊枝、というとぴんとくる方も多いです。クスノキ科ですから大きく育つんじゃないかなと思いますが、今回見つけた木はまだ若いのか幹も細かったです。群生しているわけではなさそうですから蒸留できるだけの量をみつけるのはなかなか大変かも。
我々が未来を嘱望しているヤブニッケイの木は残念ながら見つけることができませんでした。シナモンも肉桂もわりと大きくなる樹木ですから、近いうちに大きく育ったものが発見されるよう願をかけておくことにします。
実をいいますと個人的にはクロモジってそんなに貴重な精油というわけでもないよなと思ってます。確かに木から採るにしては華やかな良い香りだとは思いますが、世間でもてはやされているのは日本固有のものであること、流通量が少ないので希少価値のようなものが生まれていること、などが理由だと思います。香りや内容成分(現在わかっていること)だけで比較するならもっと良いものがたくさんありますから。
写真は鎌で枝と葉を分けているところ。
山で採取された木部や枝葉は蒸留所の裏庭で粉砕機にかけられます。
樹木精油の場合、「細かくする」という作業が必須となります。ペパーミントやセージなど、葉や茎が柔らかく精油の油胞が表面にある植物の場合は必要ないプロセスですが、樹木ですと奥深いところに油胞があったりしますからそれらを効率よく取り出すためには細かくしてから蒸留する必要があるわけです。
専用の粉砕機があるのですが、入れる前にこのような手作業である程度小さくされるのだそうで、これもけっこうな労働ではないかと思います。
粉砕機にかけるとおがくずのように細かくなります。これはヒノキの木部。
こちらはヒノキの枝葉。緑色が残っていますね。
粉砕機にかけて細かくしてしまうとどんどん褐変が進み香りが逃げてしまうので粉砕したらとにかく時間を置かずに蒸留というのが大事なのだそうです。
なんとなく予想はしてたけど2回で終わらなかった!
スギとヒノキの精油については次の記事で。あと1回だけおつきあいください。
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全員車に乗せていただき、久恒森林さんの山林へ向かいます。
蒸留所に勤務されているスタッフの皆さんも一緒です。基本的に女性は山での仕事はしないので、山林にいらっしゃるのはこれが初めてだとか。
実はこの見学をお願いした時から、できれば山林が見られたら嬉しいなあとずっと思っていました。原料となるのがどんな植物で、どこでどのように生育しているのか、というのは大変興味深くまた大事なことです。可能な限り自分の目で確かめておくべきと私は考えています。
ですがスギやヒノキの場合は山林ですし、蒸留所とは離れているだろうから難しいかな?いつか機会があったらお願いしてみようかなと考えておりましたら今回の見学でお連れいただけることになり、とても貴重で嬉しい機会でした。改めて御礼を申し上げます。
見上げるような高さのスギ、ヒノキがそびえる山。どこかのアトラクションと勘違いしそうなくらい急な坂道(しかも午前中の雨でぬかるみ)を四駆でガシガシと進む、ワイルドなドライブです。登山道ではありませんので道は最低限の整備ですし、もちろん関係者以外入れません。
気をつけていると、あたりになんともいえない良い香りがじんわりと漂っているのがわかります。むせかえるような、というわけではなくどことなく穏やかに香っている感じです。樹木そのものの香りとは少し違うので、こういうのがフィトンチッド(微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する揮発性の化学物質)と呼ばれるものではないかと思います。
こういうトレイラー(と言うんでしょうか)で木材を運ぶのだそうです。近くで見ると大迫力。
山に生えているのはスギ、ヒノキだけではありません。様々な植物が自生しています。
先の記事で書きましたクロモジやヤブニッケイなどは栽培しているものではなく完全に野生のもの。だから収穫を予想することができません。「たまたまある程度の量が見つかったら」蒸留ということになるわけです。間伐材として安定供給(?)のスギやヒノキとはそこが違うのでなかなか手に入らないのも無理ないわけですね。
これはクロモジの葉。枝を折ると爽やかな甘い香りです。
この香りのお陰で昔から楊枝や箸に使われてきたのだそうですね。お茶席などで和菓子に添えられているあの黒っぽい楊枝、というとぴんとくる方も多いです。クスノキ科ですから大きく育つんじゃないかなと思いますが、今回見つけた木はまだ若いのか幹も細かったです。群生しているわけではなさそうですから蒸留できるだけの量をみつけるのはなかなか大変かも。
我々が未来を嘱望しているヤブニッケイの木は残念ながら見つけることができませんでした。シナモンも肉桂もわりと大きくなる樹木ですから、近いうちに大きく育ったものが発見されるよう願をかけておくことにします。
実をいいますと個人的にはクロモジってそんなに貴重な精油というわけでもないよなと思ってます。確かに木から採るにしては華やかな良い香りだとは思いますが、世間でもてはやされているのは日本固有のものであること、流通量が少ないので希少価値のようなものが生まれていること、などが理由だと思います。香りや内容成分(現在わかっていること)だけで比較するならもっと良いものがたくさんありますから。
写真は鎌で枝と葉を分けているところ。
山で採取された木部や枝葉は蒸留所の裏庭で粉砕機にかけられます。
樹木精油の場合、「細かくする」という作業が必須となります。ペパーミントやセージなど、葉や茎が柔らかく精油の油胞が表面にある植物の場合は必要ないプロセスですが、樹木ですと奥深いところに油胞があったりしますからそれらを効率よく取り出すためには細かくしてから蒸留する必要があるわけです。
専用の粉砕機があるのですが、入れる前にこのような手作業である程度小さくされるのだそうで、これもけっこうな労働ではないかと思います。
粉砕機にかけるとおがくずのように細かくなります。これはヒノキの木部。
こちらはヒノキの枝葉。緑色が残っていますね。
粉砕機にかけて細かくしてしまうとどんどん褐変が進み香りが逃げてしまうので粉砕したらとにかく時間を置かずに蒸留というのが大事なのだそうです。
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NAME: かすみはら(かすみ屋)
SITE: Aromahausかすみ屋
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