福岡市のアロマサロン「かすみ屋」の日記。お手軽なアロマレシピや香りにまつわるお話をお届けします。
[PR]
2024/11/21/Thursday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ひさつね精油さん蒸留見学レポートpart3.
2012/06/15/Friday
ひさつね精油さんの蒸留見学レポートの最終章です。
前回の記事はこちら→part1. part2.
たくさんの貴重なものを見せていただき、お話をうかがったひさつね精油さんをおいとまし、自宅にたどりつきましたのはもうとっぷりと日が暮れてからでした(事故で電車が止まったりしましたので余計遅くなりました。指定とっといて本当に良かった)。
いつもだったらとっとと風呂入ってビール飲んで寝ちゃおう!となるところなんですが、この日の私にはまだミッションがあったのです。
そうです。実は山でスギとヒノキの枝をいただいてきてたんです。
ひさつねさんの設備には及びもつきませんが、やっぱり材料があると自分でやってみたいものなんですよ。
葉を細かくするのが一番大変でした。粉砕機などありませんのでキッチン鋏でざくざく切りまくりちょっと手が痛くなりました。何か他に使えるものがあればよかったんですけれどね。フードプロセッサーでは多分歯が駄目になるでしょうし。もしかしてミルサーならなんとかなったのかな。試してみればよかったかな。
本音をいいますとかなりくたびれていたのでさっさと寝たかったんですが、前の記事に書いたとおり、枝葉は褐変が進むのが早いそうなんですね。せっかく家までたくさんの枝を運んできてそんなことになっては意味がないですから、後半は眠い目をこすりつつも頑張りました。
驚いたのが、スギもヒノキも山に落ちていたもの(つまり伐採されてそのままになっていたもの)を拾ってきたものなのにも関わらず、虫がほとんどついていなかったこと。
一昨年でしたか、ヨモギを大量に採って来た時はすごかったんです。摘んだ時は気づかなかったのですが小さいアリが大量にひっついてまして、洗っても洗ってもどこから沸いて出るんだと言うくらい次から次へと…。これがほんとのアリ地獄ですかと(あまりのくだらなさに自分で撃沈orz)。
そういうことがこのスギにもヒノキにも全然なかったんですね。一応ざっと水洗いしましたが、そのまま蒸留してしまっても大丈夫だったくらい。森林の香りと言われている「フィトンチッド」という言葉はフィトン(植物)とチッド(殺す)の合成語であり、植物の抗菌作用を表していますが、思わぬところでその威力を感じることができました。
葉の下の水(お湯)が赤っぽく染まっているのがおわかりになりますでしょうか(始めたばかりの上の写真と見比べるとわかりやすいですね)。この水を沸騰させて上部の葉に蒸気をあて、精油成分を取り出す仕組みになっているのですが、どんなものを蒸留していても、しばらくするとかならずこの水が染まります。蒸気と一緒に上に上りきれなかった植物の色素などが落ちているのかもしれないと思います(このへん検証してなので個人的見解です)。少しですが香りもあり、捨てるのが勿体無いのて私はその夜のお風呂に入れています。
この水、たいていはグリーンで、たまに黄色がかった色になるのが普通なんですが、スギの蒸留の場合なんだか赤いんですね。ほとんどオレンジと言ってもいいくらい。写真ではなんだかぼけた色になってますが、実際は綺麗なオレンジでした。
翌日にやったヒノキ葉の蒸留では普通の緑っぽい色でしたから、この色はスギ特有の何かによるものなのでしょう。葉はあんなに鮮やかな緑なのに不思議なものです。
やっぱり精油は無理でしたが、スギウォーターとヒノキウォーターがしっかり採れました。
しばらく冷蔵庫保存をして蒸留臭を飛ばしてから何かに使おうと思っています。
スギの葉の葉の香りはフルーティというより、柑橘そのもののような酸味のある香りです。青りんごっぽい樹木精油は結構あるけど、こんな風に甘みのないレモンみたいなのは珍しい。と思っていましたら、やはりリモネン(柑橘系精油の主成分)が含まれていのだそうです。そんなにたくさんではないのですけれど。
花粉症持ち(それも結構ひどい)の私にとって、これまでスギとヒノキの木は大敵でした。
世の中からなくなってしまっても一向に困らない、というかとっとと絶滅しちゃってくれ!とまで思っていました。今でこそ外出を控えることによりかなり症状はおさまっていますが、毎日の通勤があった東京時代、スギ花粉時期の辛さといったら本当に洒落になりませんでしたから。
が、こういう面白い精油が採れると知ってしまったら態度を変えざるを得ません。
スギ様(いきなり様づけ)、この世から無くなってくれなんて思っててすみませんでした。これから一生ついて(追っかけて)まわる所存です。でも春の花粉はなるべくおしとやかにお願いしとうございます。
残ったスギとヒノキの葉はホワイトリカーに漬け込みました。あと一週間くらいで漉せると思います。どんなチンキができるやらこちらも楽しみ。
訪問した日からずいぶん経ってしまいましたが、これにてひさつね精油さんの蒸留見学レポを終了とさせていただきます。これ以上ないほど貴重な体験をさせていただきましたひさつね精油さんに心よりお礼を申し上げます。
また、私の拙い企画に乗っかってくださいました参加者の皆様もありがとうございました!これに懲りずにまたお付き合いいただけましたら大変嬉しく思います。
今まではアロマ関連の行事といえば関東や関西に出かけていくのが当たり前のようになっていました。ここにきて九州でも香りの商品への関心が増してきたのか色々と体験できるようになりとても嬉しく思っています。この流れが良い形で発展していくことを願ってやみません。
--------------------------------------
●ナードジャパン認定 アロマ・アドバイザー養成クラス生徒募集中です。
マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
無料説明会も随時承っておりますのでお気軽にどうぞ。
詳しくはこちらから
-------------------------------------
前回の記事はこちら→part1. part2.
たくさんの貴重なものを見せていただき、お話をうかがったひさつね精油さんをおいとまし、自宅にたどりつきましたのはもうとっぷりと日が暮れてからでした(事故で電車が止まったりしましたので余計遅くなりました。指定とっといて本当に良かった)。
いつもだったらとっとと風呂入ってビール飲んで寝ちゃおう!となるところなんですが、この日の私にはまだミッションがあったのです。
そうです。実は山でスギとヒノキの枝をいただいてきてたんです。
ひさつねさんの設備には及びもつきませんが、やっぱり材料があると自分でやってみたいものなんですよ。
葉を細かくするのが一番大変でした。粉砕機などありませんのでキッチン鋏でざくざく切りまくりちょっと手が痛くなりました。何か他に使えるものがあればよかったんですけれどね。フードプロセッサーでは多分歯が駄目になるでしょうし。もしかしてミルサーならなんとかなったのかな。試してみればよかったかな。
本音をいいますとかなりくたびれていたのでさっさと寝たかったんですが、前の記事に書いたとおり、枝葉は褐変が進むのが早いそうなんですね。せっかく家までたくさんの枝を運んできてそんなことになっては意味がないですから、後半は眠い目をこすりつつも頑張りました。
驚いたのが、スギもヒノキも山に落ちていたもの(つまり伐採されてそのままになっていたもの)を拾ってきたものなのにも関わらず、虫がほとんどついていなかったこと。
一昨年でしたか、ヨモギを大量に採って来た時はすごかったんです。摘んだ時は気づかなかったのですが小さいアリが大量にひっついてまして、洗っても洗ってもどこから沸いて出るんだと言うくらい次から次へと…。これがほんとのアリ地獄ですかと(あまりのくだらなさに自分で撃沈orz)。
そういうことがこのスギにもヒノキにも全然なかったんですね。一応ざっと水洗いしましたが、そのまま蒸留してしまっても大丈夫だったくらい。森林の香りと言われている「フィトンチッド」という言葉はフィトン(植物)とチッド(殺す)の合成語であり、植物の抗菌作用を表していますが、思わぬところでその威力を感じることができました。
葉の下の水(お湯)が赤っぽく染まっているのがおわかりになりますでしょうか(始めたばかりの上の写真と見比べるとわかりやすいですね)。この水を沸騰させて上部の葉に蒸気をあて、精油成分を取り出す仕組みになっているのですが、どんなものを蒸留していても、しばらくするとかならずこの水が染まります。蒸気と一緒に上に上りきれなかった植物の色素などが落ちているのかもしれないと思います(このへん検証してなので個人的見解です)。少しですが香りもあり、捨てるのが勿体無いのて私はその夜のお風呂に入れています。
この水、たいていはグリーンで、たまに黄色がかった色になるのが普通なんですが、スギの蒸留の場合なんだか赤いんですね。ほとんどオレンジと言ってもいいくらい。写真ではなんだかぼけた色になってますが、実際は綺麗なオレンジでした。
翌日にやったヒノキ葉の蒸留では普通の緑っぽい色でしたから、この色はスギ特有の何かによるものなのでしょう。葉はあんなに鮮やかな緑なのに不思議なものです。
やっぱり精油は無理でしたが、スギウォーターとヒノキウォーターがしっかり採れました。
しばらく冷蔵庫保存をして蒸留臭を飛ばしてから何かに使おうと思っています。
スギの葉の葉の香りはフルーティというより、柑橘そのもののような酸味のある香りです。青りんごっぽい樹木精油は結構あるけど、こんな風に甘みのないレモンみたいなのは珍しい。と思っていましたら、やはりリモネン(柑橘系精油の主成分)が含まれていのだそうです。そんなにたくさんではないのですけれど。
花粉症持ち(それも結構ひどい)の私にとって、これまでスギとヒノキの木は大敵でした。
世の中からなくなってしまっても一向に困らない、というかとっとと絶滅しちゃってくれ!とまで思っていました。今でこそ外出を控えることによりかなり症状はおさまっていますが、毎日の通勤があった東京時代、スギ花粉時期の辛さといったら本当に洒落になりませんでしたから。
が、こういう面白い精油が採れると知ってしまったら態度を変えざるを得ません。
スギ様(いきなり様づけ)、この世から無くなってくれなんて思っててすみませんでした。これから一生ついて(追っかけて)まわる所存です。でも春の花粉はなるべくおしとやかにお願いしとうございます。
残ったスギとヒノキの葉はホワイトリカーに漬け込みました。あと一週間くらいで漉せると思います。どんなチンキができるやらこちらも楽しみ。
訪問した日からずいぶん経ってしまいましたが、これにてひさつね精油さんの蒸留見学レポを終了とさせていただきます。これ以上ないほど貴重な体験をさせていただきましたひさつね精油さんに心よりお礼を申し上げます。
また、私の拙い企画に乗っかってくださいました参加者の皆様もありがとうございました!これに懲りずにまたお付き合いいただけましたら大変嬉しく思います。
今まではアロマ関連の行事といえば関東や関西に出かけていくのが当たり前のようになっていました。ここにきて九州でも香りの商品への関心が増してきたのか色々と体験できるようになりとても嬉しく思っています。この流れが良い形で発展していくことを願ってやみません。
--------------------------------------
●ナードジャパン認定 アロマ・アドバイザー養成クラス生徒募集中です。
マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
無料説明会も随時承っておりますのでお気軽にどうぞ。
詳しくはこちらから
-------------------------------------
PR
comments**
プロフィール
NAME: かすみはら(かすみ屋)
SITE: Aromahausかすみ屋
MY PAGE
最新記事
(05/10)
(05/06)
(04/27)
(04/20)
(04/14)
(03/19)
(03/02)
(02/11)
(01/27)
(01/01)
ブログ内検索
アクセス解析
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
アーカイブ