福岡市のアロマサロン「かすみ屋」の日記。お手軽なアロマレシピや香りにまつわるお話をお届けします。
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2024/11/22/Friday
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なぜ化学の勉強をしなくてはならないのか
2014/01/28/Tuesday
どうしてアロマテラピーを学ぶ上で「精油の化学」をやらなくてはならないのか、についての私の考え。
アロマテラピーをお仕事にされている方、しようとお考えの方の為の文章です。趣味で楽しまれている方には面白くないと思います。すみません。
画像のあるブログの方が読まれる確率高いと聞いたので、付け焼刃で適当に挿入してみる
「化学ばっかりにこだわっていてはつまらない」みたいな意見を今でも時々見かけることがあります。「成分とか構造式とか官能基とか、アロマテラピーの本質はそんなものじゃない!」とかね。人によっては「波動がどうとか」だの「植物の神秘がナントカ」なんて方向に走ったりもしますよね。
私も化学が最重要ですべてに優先する、と主張したいわけでもありません。アロマテラピーでは精油の良い香りを楽しむことも大切ですし、原料植物の歴史的背景を学ぶのもとても大事で楽しい作業です。
植物の波動だの魂だのを感じるのならそれも結構(私にゃわからんのですが)。趣味で日常生活にアロマテラピーを生かし楽しむ、という方ならばそれで十分です。
しかし仕事にするとなると話は違ってきます。施術して、教えてお金をいただく立場のものが成分について無知であっていいのか?と思うのです。
アロマテラピーは精油を健康に役立てるための民間療法です。人体に使用するものなのですから、それらがどんな成分で出来ているのか、せめて現在わかっている事項だけでもきちんと理解しておかなければならないと考えるのはきわめて当然のことだと思います。
市販の合成香料を使った香水や芳香剤だって、人体の害になるものは使わないようになっています。原料の内容成分はきっちり分析されており、作成する人たちはそれらに対する知識を持っているのです。健康のための製品ではなく、単に香りを楽しむ目的のもの、インテリアグッズのようなものであってもそうなのです。
そこから一歩進んで、人の体に役立てようと思うんだったら、その中身がどんなものであるのかさらに熟知しておかなければならない、というのは至極当たり前のことだと思うんですよ。
以前SNSで書いたことの再掲ですが、アロマへの愛があればいいのよ(はあと)的な発言をたまに見かけることがありまして、そういうことおっしゃる方はたいてい「だから化学のことなんて詳しくやる必要はない」と言外に匂わせておられる気がします。
しかし愛してるんならちゃんと理解してあげようよ、と私は申し上げたい。愛ってそういうものではないの?適当に自分の都合のいい部分だけ切り取って祭り上げてしまうのが愛と呼べるでしょうか?
実を申しますと以前は私も「化学いらない派」でした。10年くらい前のことですが。「効能を重視してブレンドするなんて薬の調合みたい」「バランスのとれた美しいブレンドを」なんて言ってました。
もともと私はアロマテラピーより先に調香を学んでおりましたので、香りのバランス以上に大切なものなんて無い!というくらいの勢いでおりました。必要以上に鼻息荒かったように思います。
しかしどういうわけだか当時の私の周囲にはナードジャパン(ナード・アロマテラピー協会)の関係者が多く、独立するんだったらここの資格くらい持っとかなきゃ、という空気が漂っていました。で、当然アナタも取るんでしょ、と。
ナードといえば精油の化学だし、試験も難しいみたいだししうーん困ったなあできるかなあと迷っているうちに気がついたら外堀を埋められてましてアドバイザーを取得し、インストラクターの勉強を始めることになったのでした。
現在スクール説明会にいらっしゃる生徒さんみたいに「精油の化学を学ぶぞ!」みたいな一大決心をしたわけでなく「あーもー逃げられないなー、まあ一応頑張ってみるかー」みたいな感じで足を踏み入れてしまったわけですが、おそらくそんなことでもなければ怠け者の私には一生機会はめぐってこなかっただろうと思います。
今になって思い返してみると「化学いらない」と声高に叫んでいたのは「勉強したくない口実」という面が大きかったのだと感じます。めんどくさそう、難しそう、という本音をカモフラージュするために「アロマテラピーは『香り』でしょ!」と必要以上に主張していたような。今思い返すとお恥ずかしい。いわば黒歴史(まあもちろんその辺の発言はweb上からは削除済みですけれども…)。
で、一通り内容成分の勉強をしてみて(というかまだ続行中ですが)思ったのは「やっぱり精油の化学は必要だ」ということでした。
「香りのバランス」がとても重要なものである、という主張そのものは今でも変わっておりません。だけど、バランス「だけ」を重視してブレンドをするのならば、それは「調香」です。「アロマテラピー」とは呼べません。
心身の健康の為に精油を使用する「アロマテラピー」をやろうとするのならば、その状態にもっとも適した精油を選ばなければなりません。状況により使ってはならない、なるべくなら使わない方がよい精油もあります。自信を持って精油を選択するためにはやはりその中にはどんなものが含まれているのか、きちんと知っておかなくてはならないと思うのです。
正直言いまして、ちゃんとやろうと思うと化学はやっぱり難しいです。少し面白さがわかってきてもめんどくさいです。ですからこういう勉強は少しでも若いうち、頭が柔らかいうちに始めておくのが大事だと思います。やらなくていい口実を探して逃避しているうちにあなたの若さはどんどん失われていくんですよ、なんてちょっとおどかしてみたり。
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●文系のための精油の化学/第1回 モノテルペン炭化水素類(2/19) お申し込み受付中。
Facebookにイベントページも作りました。
●ナードジャパン認定 アロマ・アドバイザー養成クラス生徒募集中です。
マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
無料説明会も随時承っておりますのでお気軽にどうぞ。
詳しくはこちらから
●すいませんけど無断転載はおやめくださいね
(念のためしばらくこちらからもリンクしておきます)
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そんなアナタにこの講座をオススメ!と2/19の精油の化学講座とかアドバイザー養成講座にうまく誘導しようと思ってたんだけどどうも上手にできませんでした。いつも通りダラダラ書くだけで終わっちゃった。ステマって難しいのね!情報商材とかセミナー商法で儲けるの私には無理ですわ。
アロマテラピーをお仕事にされている方、しようとお考えの方の為の文章です。趣味で楽しまれている方には面白くないと思います。すみません。
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私も化学が最重要ですべてに優先する、と主張したいわけでもありません。アロマテラピーでは精油の良い香りを楽しむことも大切ですし、原料植物の歴史的背景を学ぶのもとても大事で楽しい作業です。
植物の波動だの魂だのを感じるのならそれも結構(私にゃわからんのですが)。趣味で日常生活にアロマテラピーを生かし楽しむ、という方ならばそれで十分です。
しかし仕事にするとなると話は違ってきます。施術して、教えてお金をいただく立場のものが成分について無知であっていいのか?と思うのです。
アロマテラピーは精油を健康に役立てるための民間療法です。人体に使用するものなのですから、それらがどんな成分で出来ているのか、せめて現在わかっている事項だけでもきちんと理解しておかなければならないと考えるのはきわめて当然のことだと思います。
市販の合成香料を使った香水や芳香剤だって、人体の害になるものは使わないようになっています。原料の内容成分はきっちり分析されており、作成する人たちはそれらに対する知識を持っているのです。健康のための製品ではなく、単に香りを楽しむ目的のもの、インテリアグッズのようなものであってもそうなのです。
そこから一歩進んで、人の体に役立てようと思うんだったら、その中身がどんなものであるのかさらに熟知しておかなければならない、というのは至極当たり前のことだと思うんですよ。
以前SNSで書いたことの再掲ですが、アロマへの愛があればいいのよ(はあと)的な発言をたまに見かけることがありまして、そういうことおっしゃる方はたいてい「だから化学のことなんて詳しくやる必要はない」と言外に匂わせておられる気がします。
しかし愛してるんならちゃんと理解してあげようよ、と私は申し上げたい。愛ってそういうものではないの?適当に自分の都合のいい部分だけ切り取って祭り上げてしまうのが愛と呼べるでしょうか?
実を申しますと以前は私も「化学いらない派」でした。10年くらい前のことですが。「効能を重視してブレンドするなんて薬の調合みたい」「バランスのとれた美しいブレンドを」なんて言ってました。
もともと私はアロマテラピーより先に調香を学んでおりましたので、香りのバランス以上に大切なものなんて無い!というくらいの勢いでおりました。必要以上に鼻息荒かったように思います。
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ナードといえば精油の化学だし、試験も難しいみたいだししうーん困ったなあできるかなあと迷っているうちに気がついたら外堀を埋められてましてアドバイザーを取得し、インストラクターの勉強を始めることになったのでした。
現在スクール説明会にいらっしゃる生徒さんみたいに「精油の化学を学ぶぞ!」みたいな一大決心をしたわけでなく「あーもー逃げられないなー、まあ一応頑張ってみるかー」みたいな感じで足を踏み入れてしまったわけですが、おそらくそんなことでもなければ怠け者の私には一生機会はめぐってこなかっただろうと思います。
今になって思い返してみると「化学いらない」と声高に叫んでいたのは「勉強したくない口実」という面が大きかったのだと感じます。めんどくさそう、難しそう、という本音をカモフラージュするために「アロマテラピーは『香り』でしょ!」と必要以上に主張していたような。今思い返すとお恥ずかしい。いわば黒歴史(まあもちろんその辺の発言はweb上からは削除済みですけれども…)。
で、一通り内容成分の勉強をしてみて(というかまだ続行中ですが)思ったのは「やっぱり精油の化学は必要だ」ということでした。
「香りのバランス」がとても重要なものである、という主張そのものは今でも変わっておりません。だけど、バランス「だけ」を重視してブレンドをするのならば、それは「調香」です。「アロマテラピー」とは呼べません。
心身の健康の為に精油を使用する「アロマテラピー」をやろうとするのならば、その状態にもっとも適した精油を選ばなければなりません。状況により使ってはならない、なるべくなら使わない方がよい精油もあります。自信を持って精油を選択するためにはやはりその中にはどんなものが含まれているのか、きちんと知っておかなくてはならないと思うのです。
正直言いまして、ちゃんとやろうと思うと化学はやっぱり難しいです。少し面白さがわかってきてもめんどくさいです。ですからこういう勉強は少しでも若いうち、頭が柔らかいうちに始めておくのが大事だと思います。やらなくていい口実を探して逃避しているうちにあなたの若さはどんどん失われていくんですよ、なんてちょっとおどかしてみたり。
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マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
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プロフィール
NAME: かすみはら(かすみ屋)
SITE: Aromahausかすみ屋
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