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アロマテラピー的にはあまり関係のないニュースですが、面白かったので記事にしました。
EUの消費者安全科学委員会(Scientific Committee on Consumer Safety)が、これまでフレグランス等に使用されてきたいくつかの香料についてアレルギー反応を起こすとの報告書を発表し、今後は使用を禁じるべきとの勧告を出したため、シャネルなどの「老舗香水メーカーや、オーガニック化粧品の新興企業に一掃の危機が迫っている」のだそうです。
※元の記事はこちら。
※また、斜線の文章は全て元記事からの引用です。
アレルゲンになると指摘されたのは以下の3つの香料。
アトラノール(atranol)
クロロアトラノール(chloroatranol)
「クロロ」は英語で「塩素の」という意味だそうです。上記の「アトラノール」に塩素(Cl)がくっついて「クロロアトラノール」になったということですね。この2つはモス(苔)の抽出物(精油と考えて良いかと思います)に存在する成分とのこと。樹木の香りを作る際に使われるそうです。
アロマテラピーでもモスの精油はあることはあるんですがあんまり一般的ではなく、この2つの成分もアロマの化学には全く登場しません。従って私も初めて目にしました。
HICC(Hydroxyisohexyl 3-cyclohexene carboxaldehyde)
この香料、私の通っていた調香教室では「Lyral」の名前で知られていました(香料原料などの化合物は沢山の名前を持っていることが多いです)。我々は「ライラル」と呼んでいましたが、「リラール」というのが正式な読み方のようですね。涼しげな花の香りで、スズラン(ミュゲ)の香りを作るときによく使ったように思います。天然精油中には存在しない、人工的に作られた成分です。
さて、元記事の引用を続けます。
EU加盟国がこの勧告に従えば、主要ブランドを含む一部の香水は「再調合」を強いられることになる。最も大きな影響を受けるのは、皮肉にも無添加・自然由来をうたうオーガニック化粧品。あるEU筋によると、全製品の9割が原料の変更を強いられるとも予想されており、小規模メーカーにとっては大きな課題となる見込みだ。
つまり植物(苔)から抽出された「アトラノール」「クロロアトラノール」はこれまで「天然由来の成分」として「自然派」の化粧品に使われてきたのだと思います。皮肉なことにそれが「アレルゲン」とされてしまったのだから、何か代用を探さないとならなくなったわけです。「天然」「植物由来」が全て安全というわけじゃない、という好例になってしまいました。
イメージに惑わされず、きちんとした知識を持って自分の体に使用するものを選びたいものです。
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