福岡市のアロマサロン「かすみ屋」の日記。お手軽なアロマレシピや香りにまつわるお話をお届けします。
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2024/11/22/Friday
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6月のレシピ/スペアミント
2010/06/06/Sunday
またもやお休みの告知の後放置で申し訳ありません。無事戻りまして通常営業しております。
遅くなりましたが6月のレシピはスペアミントです。
妙にうすら寒い日が続いておりましたが、6月に入ってようやく蒸し暑くなりはじめました。梅雨に向けて湿度も高くなりますので、清涼感のあるスペアミントでスッキリしましょう。
スペアミント Mentha spicata
科名:シソ科
蒸留部位:全草(根以外)
主な産地:アメリカ、インド
和名:ミドリハッカ、オランダハッカ
中国では留蘭香というそうです
主要有効成分と平均的含有量
・ケトン類
l(エル)-カルボン 60~70%
・モノテルペン炭化水素類
リモネン 9~10%
・酸化物類
1,8シネオール 2~3%
ミントは沢山の種類がありますが、ペパーミントの次くらいに有名なのがこのスペアミント。
精油としての内容成分は大きく異なります。
使用禁忌のあるl(エル)-メントンやl(エル)-メントールが主成分のペパーミントに比べ、スペアミントの主成分はl(エル)-カルボンです。カルボンはケトン類ではありますが、現在特筆すべき毒性が報告されておらず乳幼児や老人等にも使用できる安全な精油といえます。
その分、アロマテラピーでは特に目立った治療特性を持たないようです。ナード・ジャパンの精油事典にも記載がありません。カルボンには中枢神経刺激作用があり、l(エル)体の場合は鎮静に働きますので、ラベンサラやカモミールなどと合わせて神経過敏用としてのブレンドが紹介されていました(カラーグラフで読む精油の機能と効用より)。
生産されている精油は食用や歯磨粉等のフレーバーとしての使用が主なようで、中でもチューインガムの香りとしてなじみ深いですね。
また、ヨーロッパでミントティーというと大部分がこのスペアミントなのだそうです。前述のように禁忌のある成分が含まれていないからというのがその理由です。とても丈夫で家庭でも育てやすいので、生のまま熱湯を注いで飲んでも美味しいです。
それではレシピです。
●重曹歯磨
精油以外に用意するもの、作り方はこちらから
http://kasumiya.blog.shinobi.jp/Entry/39/
スペアミントのクラフトというと一番に挙げられるのがこれ。
歯磨き粉には口に入れてもOKな精油を使うことが重要ですので、フレーバーに多く使われているスペアミントは最も適した精油の1つです。爽やかでさっぱりした歯磨き粉になります(しかし入れすぎにはくれぐれもご注意を)。
No.1
ベルガモット 2滴
スペアミント 1滴
最も好感度が高い柑橘系とのブレンド。ベルガモットの代わりにレモンでもOK。
No.2
スペアミント 1滴
シナモン、またはクローブパウダー(香辛料として売られているもの) 耳かき半分1杯くらい
これは好みが分かれるかもしれません。シナモンやクローブは殺菌作用を持ちますので歯磨き用としては適していますが、精油1滴では多すぎるのでパウダー状のものが便利です。シナモンパウダーの場合は砂糖が入っていないものを。
●ルームスプレー
精油以外に用意するもの、手順はこちらから
http://kasumiya.blog.shinobi.jp/Entry/24/
No.1
グレープフルーツ 3滴
ラベンサラ 2滴
スペアミント 3滴
ラベンダー・アングスティフォリア 2滴
上記のリラックス用ブレンドを少しアレンジしました。
気分が高ぶって眠れない時などに。
No.2
スペアミント 3滴
ペパーミント 3滴
ローズマリー 2滴
スコッチパイン 2滴
こちらは朝向き。甘さが抑えられたさっぱりした香りです。
ちなみに、園芸用ハーブとしてはスペアミントの方がポピュラーなように思います。そしてこちらをペパーミントだと思い込んでおられる方も案外多いようです。おそらくペパーミントの名前の方がよく知られているため、ミント=ペパーミントとなってしまうのでしょうね。何を隠そう私もハーブの勉強をはじめるまではそういう認識でいました。
とりあえず並べた写真をアップしておきますので、何かの参考になれば幸いです。
相変わらず写りはあまりよくないですが。左がスペアミント、右がペパーミントです。
ペパーミントはペパー(コショウ)の名の通り、ややスパイシーでシャープな香りです。色もこちらの方が深い緑です。スペアミントはペパーミントに比べると香りが柔らかいです。日当たりのよいところでは結構葉が大きくなるように思います。
ところで、先日うちで栽培していたペパーミントを何本かウォーキング仲間に分けました。
それが短期間に恐ろしい勢いで根を伸ばしているそうでえらくビビられているんですが、あれが正常なミントの発育です。別に私が地球外生物を押しつけたわけではありません。私など到底及ばぬ根気よさで栽培日記をつけておられますのでぜひご覧ください。→Marble-Labさんの栽培日記 勤勉ってかもう物好きの域ですこりゃ(笑)
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【お知らせ】6/15に三上杏平先生を福岡にお招きしてやさしい精油の化学セミナーを開催いたします。
実技だけでなく、知識もしっかりつけたアロマセラピストを目指しましょう。治療院などでアロマを取り入れたい方にも興味深い内容と思います。場所は福岡市地下鉄赤坂駅付近です。
詳しくはこちらをご覧ください。
お申込、お問い合わせはこちらまで。
●ナードジャパン認定 アロマ・アドバイザー養成クラス生徒募集中です。
マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
無料説明会も随時承っておりますのでお気軽にどうぞ。
詳しくはこちらから
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●励みになっています。よかったらクリックお願いします。
(もしできることなら1日1回。そしてできることなら3つとも。どこまでもあつかましい)
遅くなりましたが6月のレシピはスペアミントです。
妙にうすら寒い日が続いておりましたが、6月に入ってようやく蒸し暑くなりはじめました。梅雨に向けて湿度も高くなりますので、清涼感のあるスペアミントでスッキリしましょう。
スペアミント Mentha spicata
科名:シソ科
蒸留部位:全草(根以外)
主な産地:アメリカ、インド
和名:ミドリハッカ、オランダハッカ
中国では留蘭香というそうです
主要有効成分と平均的含有量
・ケトン類
l(エル)-カルボン 60~70%
・モノテルペン炭化水素類
リモネン 9~10%
・酸化物類
1,8シネオール 2~3%
ミントは沢山の種類がありますが、ペパーミントの次くらいに有名なのがこのスペアミント。
精油としての内容成分は大きく異なります。
使用禁忌のあるl(エル)-メントンやl(エル)-メントールが主成分のペパーミントに比べ、スペアミントの主成分はl(エル)-カルボンです。カルボンはケトン類ではありますが、現在特筆すべき毒性が報告されておらず乳幼児や老人等にも使用できる安全な精油といえます。
その分、アロマテラピーでは特に目立った治療特性を持たないようです。ナード・ジャパンの精油事典にも記載がありません。カルボンには中枢神経刺激作用があり、l(エル)体の場合は鎮静に働きますので、ラベンサラやカモミールなどと合わせて神経過敏用としてのブレンドが紹介されていました(カラーグラフで読む精油の機能と効用より)。
生産されている精油は食用や歯磨粉等のフレーバーとしての使用が主なようで、中でもチューインガムの香りとしてなじみ深いですね。
また、ヨーロッパでミントティーというと大部分がこのスペアミントなのだそうです。前述のように禁忌のある成分が含まれていないからというのがその理由です。とても丈夫で家庭でも育てやすいので、生のまま熱湯を注いで飲んでも美味しいです。
それではレシピです。
●重曹歯磨
精油以外に用意するもの、作り方はこちらから
http://kasumiya.blog.shinobi.jp/Entry/39/
スペアミントのクラフトというと一番に挙げられるのがこれ。
歯磨き粉には口に入れてもOKな精油を使うことが重要ですので、フレーバーに多く使われているスペアミントは最も適した精油の1つです。爽やかでさっぱりした歯磨き粉になります(しかし入れすぎにはくれぐれもご注意を)。
No.1
ベルガモット 2滴
スペアミント 1滴
最も好感度が高い柑橘系とのブレンド。ベルガモットの代わりにレモンでもOK。
No.2
スペアミント 1滴
シナモン、またはクローブパウダー(香辛料として売られているもの) 耳かき半分1杯くらい
これは好みが分かれるかもしれません。シナモンやクローブは殺菌作用を持ちますので歯磨き用としては適していますが、精油1滴では多すぎるのでパウダー状のものが便利です。シナモンパウダーの場合は砂糖が入っていないものを。
●ルームスプレー
精油以外に用意するもの、手順はこちらから
http://kasumiya.blog.shinobi.jp/Entry/24/
No.1
グレープフルーツ 3滴
ラベンサラ 2滴
スペアミント 3滴
ラベンダー・アングスティフォリア 2滴
上記のリラックス用ブレンドを少しアレンジしました。
気分が高ぶって眠れない時などに。
No.2
スペアミント 3滴
ペパーミント 3滴
ローズマリー 2滴
スコッチパイン 2滴
こちらは朝向き。甘さが抑えられたさっぱりした香りです。
ちなみに、園芸用ハーブとしてはスペアミントの方がポピュラーなように思います。そしてこちらをペパーミントだと思い込んでおられる方も案外多いようです。おそらくペパーミントの名前の方がよく知られているため、ミント=ペパーミントとなってしまうのでしょうね。何を隠そう私もハーブの勉強をはじめるまではそういう認識でいました。
とりあえず並べた写真をアップしておきますので、何かの参考になれば幸いです。
相変わらず写りはあまりよくないですが。左がスペアミント、右がペパーミントです。
ペパーミントはペパー(コショウ)の名の通り、ややスパイシーでシャープな香りです。色もこちらの方が深い緑です。スペアミントはペパーミントに比べると香りが柔らかいです。日当たりのよいところでは結構葉が大きくなるように思います。
ところで、先日うちで栽培していたペパーミントを何本かウォーキング仲間に分けました。
それが短期間に恐ろしい勢いで根を伸ばしているそうでえらくビビられているんですが、あれが正常なミントの発育です。別に私が地球外生物を押しつけたわけではありません。私など到底及ばぬ根気よさで栽培日記をつけておられますのでぜひご覧ください。→Marble-Labさんの栽培日記 勤勉ってかもう物好きの域ですこりゃ(笑)
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【お知らせ】6/15に三上杏平先生を福岡にお招きしてやさしい精油の化学セミナーを開催いたします。
実技だけでなく、知識もしっかりつけたアロマセラピストを目指しましょう。治療院などでアロマを取り入れたい方にも興味深い内容と思います。場所は福岡市地下鉄赤坂駅付近です。
詳しくはこちらをご覧ください。
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マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
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